しぎょけんぶろぐ。

早稲田大学4年のしぎょけんによる徒然なるブログ。少しでも誰かの役に立てたら。

【書評】「ハムレット」を読んで学んだこと!

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ハムレットウィリアム・シェイクスピア

ハムレット」のあらすじ

ー城に現れた父王の亡霊からその死因が叔父と母の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは堅い復讐を誓う。ついに復讐を遂げるが自らも毒刃に倒れる。シェイクスピア四大悲劇の一つ。

ハムレット」の書評

 本書はかの有名なシェイクスピアハムレットでありますが、以前から興味を持っていたものの読書をあまり好んでいなかったため読む機会はありませんでした。しかし最近読書に趣味としてはまってきた点と大学生の特権である十分な時間の利用が可能である点の2つの理由から本書を読むに至りました。

 背伸びせずに正直なところを申し上げると具体的に何を本書から学べたかは明確ではありません。強いて言うならば世の中には因果応報の原理が働いており、自分の行いによって将来の結果が導かれるということです。

 また本書を読んでいて何度も思ったのはハムレットの復讐劇における最悪の事態を避ける方法は無かったのかということです。物語では殺人を働いた叔父と母親がハムレットに殺され、殺人を犯した報いとしてハムレットも命を落としますが、それ以外にもハムレットの恋人やその恋人の父親といったような復讐には直接的に関係のない人間も死への運命を辿ってしまいます。私はこの悲劇の原因は、ハムレットが明確な計画を持たずにその時々の感情に任せて復讐を行ってしまったことにあるように感じます。少々強引に抽象化して学びを得るとするならば、意思決定を行う際には自問自答に完全に依るのでなく他者からの助言や他者を交えた壁打ちによって昇華した思考を獲得する必要があるということです。

 ハムレットの物語には情景描写が基本的に無く、登場人物のセリフによって物語が展開していくためスラスラと読み進めることができますが、セリフの言い回しには難解な表現が多かったように感じるため、気が向いた際に再読してみたいと思います。